第3章 萌葱-moegi-
寝室に連れていかれて、ベッドに横になった。
リーダーは冷蔵庫から冷たい水をもってきてくれて、俺の傍に座った。
「お水、のんで?相葉ちゃん」
「ん…」
でも、なんだか飲む気にもなれなくて、そのまま手に持ってたら取り上げられた。
「飲まないとだめ」
そのまま蓋を開けて、自分が飲み始めた。
「いいから…リーダー飲んどいて…」
そう言って、目を閉じた。
頭がぐるぐるしてる。
リーダーの裸もぐるぐるしてる。
唇に冷たい感触。
ふと目を開けると、目の前にリーダーの目があった。
びっくりしてると、唇を抉じ開けて、リーダーの唇が入ってきた。
冷たい水が口の中に流れこんでくる。
流し終わると、また水を口に含んだ。
また俺に流し込んだ。
何回も何回もそれを繰り返した。
俺はもうびっくりするヒマがなくて、呆然としてた。
「…いいでしょ…キスくらい…前にもしたんだし…」
言い訳するようにリーダーは言った。
「や、うん…ありがとう…助かった…」
一応、お礼は言ったものの。
でも呆然としてしまって。
リーダーの口の中に入った水を、俺は飲んだんだ…