第3章 萌葱-moegi-
俺は茹だっていた。
「相葉ちゃん、コレは?」
「んー…その右上の方」
「ここ?」
片付けは順調に進んでるんだけど、頭に血が上って…
湯船に浸かって、片付けの指揮を取っているんだけど、すぐにもうめまいがした。
だって、リーダーが裸で…
目の前を前も隠さず、せっせと動いてて。
ぼーっとしてると、リーダーが俺を見つめた。
「どうしたの?相葉ちゃん」
「ん…?どうもしないよ?」
「顔、まっか」
「のぼせたかも…」
「え!?マジ?」
そういうと、俺の身体を抱いた。
「えっちょっと…」
抱いたかと思うと、上に引っ張りあげられて立ちあがった。
そのまま湯船の外まで引っ張られて、イスに座らされた。
「大丈夫?」
「大丈夫じゃない…」
いきなり裸で抱きつかれて、俺は放心状態。
肌と肌が密着した箇所が、熱い。
「まだだめ?」
そういうと、今度は腕を取られて風呂場から出された。
身体をバスタオルで拭かれて、バスローブを着せられた。
リーダーもバスタオルでさっと拭くと、それを腰に巻いて俺の手を取った。
「ベッド、いこ?」
ちょっと待てよ…
どこまで煽る気だよ…