第18章 ポンパドール scene2
その日は、二人でくっついて眠った。
俺がいつも腕枕するんだけど、智が腕枕をしてくれた。
「なんかヘンな感じ…」
そう言いながらも、なんだかくすぐったいなって思いながら智の胸で眠った。
不思議と安眠出来た。
目が覚めると、智はまだ爆睡中で。
智の温かい腕に抱かれながら、俺は幸せを噛み締めていた。
俺…智に抱かれちゃったんだ…
ぼぼぼっといきなり顔が赤くなった。
今思い出したら、あの時の自分、女みたいで恥ずかしい…!
あんな高い声で喘ぐなんて…
しかもオス智…ヤバイ。
あんな智、今までのセックスの中で見たことなかった。
あれが…本当の智なのかな…
あの智も俺、受け止めなきゃ…
眠っている智のほっぺたをぷにぷにと突いた。
「智…好きだよ…」
「俺も」
「え?」
ぷにぷにしてた手を突然掴まれて、智が俺にのしかかった。
「ちょっ…智?」
「だめだ…昨日、身体に火ついたみたいで、止まんない」
「え?え?」
「ちょうだい?潤…」
「だ、だって代わりばんこ…」
「後でまとめ払いするから…」
「い、いや…そんな問題じゃないだろー!」