第18章 ポンパドール scene2
不満顔の智をなんとかなだめてお風呂に入る。
なんだこれ…腰、いてえ…
「腰、痛いでしょ?」
「え?うん…」
「あんなとこに、あんなもの入れるから、痛くなるんだよ…毎回、痛いんだからね…?」
「ごめん…」
「でもさ、それってどうしようもないじゃん?俺たち、繋がりたいわけだし…」
「え?うん…」
「だから、代わりばんこね!」
ものすっごい笑顔で言われて、俺は脱力した。
「うん…そうできるよう、努力します…」
「ふふ…ありがと、潤…」
智は俺に抱きつくと、そっと耳元に口を寄せた。
「愛してるよ」
たった一言。
なのになんでこんなに幸せなんだろう。
「…俺も、愛してる…智…」
こんなに愛おしいのに、手放せるわけ無いじゃん…
「今度浮気したら殺すよ?」
「潤こそ…ニノとヤッたんでしょ?」
ぎく
「もう、しないよね?」
「しません」
「俺も、しません」
小指を出して、二人で絡めた。
俺達には、結婚とかそういう世間で認められるような関係になることはできない。
だから、約束だけが全てだ。
「約束ね?」
「うん…一生の約束」