第3章 萌葱-moegi-
結局、リーダーにはかなわなくて俺の家にいる。
そして、今、なんとお風呂に入ってる。
泊まっていくんだって…
そりゃ、俺もリーダーも明日はオフだけど…
俺、どうするんだよ。
なんでうんって言っちゃったんだろ…
がくんと項垂れて、うーうーうなっていたら、風呂場から凄い音が聞こえてきた。
慌てて立ちあがって様子を見に行った。
脱衣所のドアをあけたら、そこには一糸まとわぬリーダーの姿があった。
「あっ!?ご、ごめん!?」
「相葉ちゃぁん…」
後ろを向いたけど、目に裸が焼き付いてしまった。
「な、なに?大きな音したから見に来たんだけど」
「ごめん…棚ひっくり返しちゃった」
正面のミラーサイドはシャンプーなどを置く棚になっている。
それを落としてしまったんだろう。
そろそろと裸を見ないように風呂場を見遣ると、面白いほどぐちゃぐちゃになってた。
「あ、大丈夫。次、俺入るから直しておく」
「なら、俺が直すから一緒に入ろ?」
「は?」
「相葉ちゃんは湯船にでも浸かりながら、どこに入ってたか教えてよ」
さらっというけどアンタ…
一緒に風呂なんか入ったら…
襲うよ?