第18章 ポンパドール scene2
ニノの薄い唇が少し開いた。
べろりと舌で唇を舐めた。
そのまま俺を見ると、ニノは薄く笑った。
ゾクっとした。
「潤くん…大野さんと上手くいってないの?」
「違う…」
「じゃあ何で俺とこんなことするの?」
「なんでって…」
「大野さんだけじゃ、満足できないの?」
「…智が満足してねえんじゃねえの?」
皮肉を込めて言ってやったら、ニノはまた笑った。
「抱かせてあげたら?」
「え?」
「大野さんだって男だよ?たまには抱きたいんじゃないの?」
何言ってるんだよ…
「俺達はね、抱いたり抱かれたりしてるよ?」
「え?」
「翔さんも、相葉さんも、カズヤも皆そうだよ。抱いたり、抱かれたりね。お互い」
「嘘…」
「嘘じゃないよ。聞いてみなよ」
「じゃあお前が翔くん抱くのかよ?」
「そうだよ?悪い?」
ベッドで俺に組み敷かれているのに、余裕の顔で笑った。
「も、やめよ?潤…」
「いやだ」
「潤…だめだよ…」
「嫌だって言ってんだろ!」
ここまでなった身体、止められっかよ。
逃げようとするニノの身体を無理やりベッドに押さえつけて、俺は無理やりニノの中に入った。