第17章 ショコラ scene2
「もお、恥ずかしいからやめてよおお…」
「やってよ…」
「え?」
「見たい…四つん這いで、俺のこと誘惑するお前…」
「や、やだよ!」
「俺…本当にお前のこと、心配だった…」
「翔ちゃん…」
「お前が元に戻らなかったらどうしようって…」
「ごめんね、翔ちゃん…」
「心配で心配で夜も眠れなくて…」
「わーかった!わかったよ…やるから…」
「え?」
「だから許して?」
雅紀に手を引かれて、二人でお風呂に入った。
上がってバスローブのまま寝室に入る。
寝室に入っても雅紀は無言で、電気も点けない。
廊下からの電気が、寝室に差し込んでる。
「は、恥ずかしいからあんまりじっと見ないでね…?」
ぱさりとバスローブを床に落として、雅紀はベッドに上がる。
そのままベッドの上で四つん這いになった。
ローションを指にとって、自分の後ろに手を回した。
「あ…」
ぬるりと、口の回りを雅紀の指が這いまわる。
思わず生唾を飲み込んでしまう。
「あ…翔ちゃん、いや…見ないで…」
そんなこと言ったって、これが見ずにいられるか。
こんな破廉恥な…