• テキストサイズ

カラフルⅡ【気象系BL小説】

第17章  ショコラ scene2


「一緒に…あそこにいらっしゃるんですかね…皆さんと…」


「あの陵(みささぎ)には、たくさんの方が集っていらっしゃいました。そんな方々と一緒に、大変だったねえとまだ、労を労い合っていらっしゃるのかもしれませんね…」


「成仏することだけが幸せじゃないってことじゃね?」


智くんがぽろっと言った。


先生は棒を飲んだような顔をしていたけど、雅紀はこっくり頷いた。


「そう、思う」




家に帰ったら、雅紀が俺に抱きついてきた。


「ん?どうした?」


靴を脱ぎながら腕をぽんぽんと叩くと、雅紀は顔を上げた。


「またお墓参り行こうね?」


「おう。そうだな…でも、また雅紀拾ってくんなよ?」


「なんかね、あそこだったら大丈夫な気がする」


「そっか…」


「黒、楽しくやってるかな…」


「んふ…」


「なに笑ってんの?」


「だってお前…すげえ可愛かったもん」


「えっ?」


「黒に取り憑かれてる時のお前、めちゃくちゃかわいかった」


「なっ…なんだよ!それ!」


「だって、自分から四つん這いになって、指入れてくーんって…」


「ああああああああやめてえええ!」


「すっごいえろかったんだぞ!」
/ 1015ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp