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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第1章 しあわせはここにある-parallel-


大野さんをぎゅっと抱きしめると、身体が細くなっていることに気づいた。


なんでもっと早く気付かなかった。


もしかして、ずっとこんな目にあっていたのか…


今だけじゃなく。


そう思ったらぞっとした。


そのまま離せないでいると、翔さんが俺の肩をたたいた。


「病院、連れてってあげよ…」


翔さんの目にも涙が溜まっていた。




その後、大野さんは事務所の人間に、懇意にしている病院に連れていかれた。


俺達はライブの打ち上げがあるから出ないわけにいかなかった。


でもお通夜みたいな顔した俺たちを、スタッフさんたちは訝しげにみていた。


なにがあったかは、事務所の人間しか知らない。


大野は膝の怪我でこれないと説明されていた。


俺と翔さんは比較的隠せていたとは思うが、潤と相葉さんはダメだった。


この二人は神経が細すぎる。


特に潤はナイーブだから、顔に出まくってる。


相葉さんは魂が抜けたみたいになってた。


ジュニアの連中は、事件を知ってるやつと知らないやつがいて、なんとか知らないやつを煽って打ち上げを盛り上げた。


俺達の姿は、滑稽だったと思う。
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