• テキストサイズ

カラフルⅡ【気象系BL小説】

第17章  ショコラ scene2


先生は顔をしかめた。


「すいません…たくさんいらっしゃい過ぎて、どの方か…」


ひええええ!先生どんだけ見えてんだよ!!


「あの、ちょっと太ったおっさん!ちびの!」


「ああ、あの方ですか…」


先生は鳥居の近くまで歩んでいくとじっと佇んだ。


何かブツブツ言っているが、俺には何を言っているのかわからなかった。


その間も黒は別の方向に向かって吠え続ける。


「よし、あのおっさんだな」


「今度はあのおっさんか」


その度に、智くんは黒に確認していく。


俺はわけが分からなくて、呆然と立っているしかなかった。


「おし!全部で7人だな!」


「7人!?智くん、それでオッケー!」


「えっ?そうなの?」


「巣鴨プリズンで処刑されたA級戦犯の人は7人!」


「あ、そうなんだ!わかった!」


智くんは誰も人の居ないところを一生懸命見てる。


先生がこちらに駆け戻ってきた。


「土肥原大将からいきましょう」


「えっ…土肥原大将!?」


いきなり大物…


先生が雅紀の手を取って広場の隅まで走りだした。


「黒っ…おいで!」


周りには誰も他の人が居なくて、幸いだった。
/ 1015ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp