第17章 ショコラ scene2
ずぶりと雅紀の中に入ると、夢中で腰を動かした。
「うっ…んーっ…きゃうっ…」
いつもの雅紀の声じゃない声が聞こえる。
でも俺、止まれなくて。
「雅紀っ…お願いだからっ…俺の名前呼んでっ?」
腰を打ち付けながら、雅紀にお願いするけど全然呼んでくれなくて。
「雅紀…お前…」
だんだん萎えて行って。
でも雅紀は一人で身体をぶるぶるさせてイってしまった。
「きゃうっ…」
びくんびくんと身体を跳ねさせ、シーツに染みを作ってる。
「雅紀…お前…」
雅紀は目から涙を流しながら俺を見上げてる。
俺を引き寄せると、ぎゅううっと抱きしめた。
遂に雅紀は喋れなくなった。
なんで?なんでなの?
慌てて身体を綺麗にして、先生に連絡をとった。
先生は外出中だけど、奥様は家にきて帰りを待ったらと言ってくださった。
お言葉に甘えることにして、雅紀を連れだした。
先生の家に着いたら、何故か事務所の車が停まっていた。
副社長でも来たのかと思って、中にはいったら智くんがいた。
「え?どうして?」
「なんか、副社長に言われて、ここの先生が用事あるから来て欲しいって言われて、仕事の合間にきた」
心配そうな顔で俺を見た。