第17章 ショコラ scene2
さらりとかわされて、家に上がられてしまった。
おじさん、ちょっと淋しい…
雅紀はバスルームに直行して、湯船にお湯を落としてる。
俺は洗面所で手を洗って、その後姿を見てる。
「なに…もう…さっきからじっと見て…」
「ん。良いケツだ」
「スケベ…」
パンパンとケツを叩いて、雅紀は起き上がった。
「ほら、さっさと荷物置いてこよ?」
こんな風に、雅紀は俺の奥さんみたいになってる。
それが、とってもなんか幸せで。
俺はまたぎゅっと雅紀を抱きしめた。
「どうしたの…翔ちゃん…」
「んー…お前が好きだなって思って…」
「えっ…」
「だめ?」
「だめじゃないけど…なんで今なの…」
笑いながら答える雅紀の服を、後ろから強引に脱がした。
突然上半身裸になって、雅紀は呆然としてる。
その間にせっせと下も脱がせた。
靴下まで脱がせ終わって、やっと雅紀は我に返った。
「な、なにしてんの!?」
「いや…風呂、入るんだろ?」
にやっと笑って答えたら、雅紀はまた真っ赤になった。
お前、大概思ってること隠せないよね…
「風呂だけじゃないけどね…?」
そう耳元に囁いたら、足から力が抜けて俺に寄りかかってきた。