第17章 ショコラ scene2
俺、櫻井翔と相葉雅紀は付き合ってる。
付き合った直後から、俺の部屋で同棲を始めた。
メンバーやマネージャーには通達済み。
後々バレて、面倒なことになりたくなかったから。
なにより…
「翔ちゃん、ほんとにさっきえっちしてなかった?」
智くんがソファから俺を睨んでる。
「だからしてないって…」
大野智。
俺たちのグループのリーダー。
この男が、霊感が強くて、隠し事も結構すぐバレる。
そりゃ…さっきはさ…
喘ぐ雅紀見てたら、ちょっとむくむくしちゃったけどさ…
なんで智くんにはバレちゃうんだろ。
「そうなのぉ…?」
疑わしげな目で、俺と雅紀を交互に見てる。
一回、車の中で結構際どいことやってから楽屋に入ったら、一瞬で見ぬかれたことがある。
「えっちなことしてたでしょ」
それから俺達は、この男の前ではえっちな気分にならないよう気をつけている。
雅紀の方をみたら、耳まで真っ赤にしてた。
あちゃ…
お前もえっちな気分になってたのかよ…
智くんは雅紀をみて、また俺を見た。
じーっと疑わしい目を向けてきて、厄介だなあ…もう…
「だーかーらー、してませんって!」