第17章 ショコラ scene2
「あっ…ちょっと、翔ちゃん…だめだって…」
「なんで…いいだろ…?ほら、お前、こんなになってるじゃないか…」
「で、でも…こんなとこで…あっ…」
「ここか…」
「あっ…だめっ…ね?お願い」
「だめだよ…ほっとけないよ…こんなになってるのに…」
「いやっ…だめっ…翔ちゃんっ…」
バンっと楽屋の扉が開いた。
「わっ…びっくりした」
雅紀が俺の下で低い声を出す。
楽屋の入り口で、智くんが佇んでる。
「なにやってんの?入れば?」
「あ…いや…うん…」
なんだかもじもじしてる。
俺は再び雅紀の腰をもみ始めた。
「ここ、すんげー凝ってんぞ」
「だって…ロケでずっと立ちっぱだったから‥」
「ん?智くん、なにやってんの?」
見るとまだ入り口で立ってる。
「いや…だって…えっちしてるのかと思って…」
「「ば、ばかっ!!」」