第16章 グレイ scene1
【Words Trombone】
「いい格好だねえ…」
「いや…やめて…」
「ほら…足広げろよ…」
「やめて…潤…」
翔くんが俺の前で、あられもない姿になってる。
その姿にゾクゾクする。
もっと…見せて
淫らなあなたを…
「やめてとか言いながら、なんだこれ…」
ぐいっと足で翔くんのアソコを踏みつける。
「んぅっ…やだあっ…」
「こんなギンギンに腫らしといて…嫌ならやめるけど?」
「あっ…潤っ…」
手を後ろで縛り上げられて、床に這いつくばってる。
そのまま俺を見上げる目は、涙が滲んでる。
「お願い…やめないで…」
「ふふ…素直でいいねえ…」
翔くんはそろりと起き上がると、床に背中をつけて、俺に向かって足を開いた。
「お、願いします…潤…」
俺はイスに座って翔くんを眺めた。
「潤っ…」
そのままテーブルに置いてあるグラスから赤ワインを飲んだ。
「翔…いいよ…素敵だよ…」
「いや…潤…」
「とっても綺麗だ…」
「ああ…やめて…触って…?」
俺はゆっくりと赤ワインを飲み干した。
立ち上がると、翔くんの足の間に立った。