第16章 グレイ scene1
「やめろよ!」
結構マジで怒鳴ったのに、大野さんの手は腿からどかなくて。
さわさわと俺の腿を撫で始めた。
「ちょっ…マジで何してんだよ…」
「凄い…松潤、めっちゃ色っぽい…」
「えっ…ちょ、そんな趣味ないからなっ…」
ぺろっとスカートを捲られた。
「やっ…やめろっ!」
慌てて押さえたけど、大野さんに見つかってしまった…
「ガーターベルト…」
鼻の下が凄い伸びてる…
「うわああ!やめろって!まじやめろって!」
大野さんの頭を押さえつけたら、スカートをまたベロンと捲られた。
「なにこれ…めっちゃ色っぽいよ…」
「やめろって!欲求不満かよ!」
「うん…俺、9月からえっちしてないの…」
「し、知るかよ!自業自得だろ!」
「耐えらんないよおお!松潤!」
がばっと抱きつかれて身動きが取れなくなった。
「や、まじでやめろって!」
「ああ…人肌…温かい…」
「しるかー!」
「松潤、いい匂いする…」
くんくん俺の襟元の匂いを嗅いでる。
「やめろよ…イヌかよ…」
そういうとベロッと舌を出して、はあはあ言い出した。
「イヌにして…?」
「は、はあ!?ちょっ…」
突然スカートに手を突っ込まれて、俺を掴まれた。
「や、やめろーーー!」