第15章 インディゴ scene3
花とキャンドルに囲まれた中央には、花びらを散らしたベッドがある。
そこにふんわりと俺は降ろされた。
「やっぱり…すっごく可愛いよ…翔ちゃん…」
「ああ…凄い可愛い…」
智くんと雅紀が俺を見てる。
「や…やだ…見ないで…」
こんな綺麗な空間なのに、メイド服を着ている俺。
なんか…変態すぎないか…?
もじもじしてると、雅紀も智くんも笑い出して。
「わ、笑うなよっ!」
「だって、翔ちゃんかわいいんだもん…」
「ホント、最高だな…俺達の恋人…」
キャンドルは、一つ一つ不格好だけど…
でも二人が一生懸命作ってくれたのが伝わってきて。
なんだか涙が溢れてくる。
「ありがとう…智…雅紀…」
二人は微笑むと、ベッドに上った。
俺のカチューシャ、エプロンを外すと、ゆっくりとワンピースを脱がす。
右足を雅紀、左足を智くんがストッキングを脱がしていく。
生まれたままの姿になった俺は、恥ずかしくなって、身体を縮める。
「ちゃんと見せて…?とても綺麗なんだから…」
雅紀が俺の身体をそっとベッドに押し付ける。
そのまま俺に覆いかぶさると、ちゅっと啄むだけのキスをした。