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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第15章 インディゴ scene3


「翔っ…」


「翔ちゃんっ…!」


二人同時に俺の名前を呼ぶと、どくんどくんと俺の中に二人が広がった。


熱いよ…熱い…


部屋に、二人の荒い呼吸音が響く。


「翔…やべえ…」


「なんだよこれえ…全然保たない…」


汗をかきながら二人が俺から身体を離す。


真っ白になった俺は、くたっとソファに倒れこむ。


なにこれ…なんでこんなエロいことされてんの…?


二人の息が整うと、俺はそっと雅紀に抱っこされた。


智くんは一人で何処かへ行ってしまった。


「翔ちゃん、まだだね…ごめんね?」


「え…いいよ…」


「だーめ…今日は誕生祝いなのに…」


「だって…も、力入らな…」


ぐったりしている俺を抱えて、寝室へ俺を連れて行く。


ドアを開けると、いい匂いがした。


「わ…なに…」


部屋は温かい光に包まれていて。


真っ暗な中に、いくつもキャンドルが灯っていた。


そして部屋中に花が、飾ってある。


「これ…どうしたの…?」


「このアロマキャンドル、全部俺達の手作りなの…」


「え…?」


智くんが残りのキャンドルに灯りを灯している。


部屋じゅうに置いてあるキャンドルに火がつくと、そこはおとぎ話の世界みたいだった。


花の香りと、アロマキャンドルの香りがエキゾチックな雰囲気にとても良く似合ってて…
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