第15章 インディゴ scene3
俺のキーホルダーを取ってきて、雅紀の家と智くんの家の鍵、俺の家の鍵を付け替える。
キラキラ光る、綺麗なキーホルダーになった。
「これ…落としたら切腹モノだわ…」
「だな…」
雅紀と二人、いつまでもそれを眺めた。
「なんか…幸せだね…」
「うん…あの二人も今日来ればよかったのに…」
キーホルダーを握る手を、掴まれた。
「だめ…俺達で翔ちゃんを独占したいもん…」
そのままキスされて、ソファに押し倒された。
「雅紀…」
雅紀が真剣な顔をして、俺に何回もキスをする。
「好きだよ…翔ちゃん…」
「あ…雅紀…」
さっき、智くんに熱くされた身体が疼く。
「こらー!雅紀!」
舌を絡ませようとした瞬間、智くんに怒られた…
「わー凄い!」
テーブルの上に大きなケーキ。
生クリームたっぷりで、とっても甘そう…
「た、食べられるかな…」
「大丈夫。全部舐めてあげるから」
「え?」
くすくす二人が笑う。
「な、なんだよもう…」
「じゃあ、食べようか」
「あ、その前に…」
雅紀がいきなり俺の服を脱がし始めた。