第15章 インディゴ scene3
「さて、ニノのプレゼント開けてみる?」
智くんと雅紀が交代した。
雅紀が俺を膝に抱き上げて、ソファに座る。
「も、もう…」
火照る身体を悟られないように、ニノのプレゼントの袋を開けた。
「え…?」
中にはレースのついたもの…
「なんだこれ…?」
真っ白のエプロンと、紺色のワンピース。
レースのついたカチューシャまで…
「これって…」
「メイドだね…」
ガクっとうなだれる。
袋の底に、硬い四角い箱が入っていた。
中を開けると、キーホルダーが入ってた。
「なんだ…ニノったら…」
どっちがおまけなんだか、これじゃわかんないわ!
キーホルダーには鍵が5つつけられるようになってた。
「こんな鍵ねえよ…」
苦笑いしてると、箱の底にメッセージカードが入ってた。
『5つ分の鍵がつけられるようにしといた。まずは俺と潤の家の鍵、つけてね♡』
「えっ…」
メッセージカードの下からは、二個の鍵が出てきた。
「ま、マジか…」
「え?これ、嵐全員のマンションの鍵つけろってこと?」
「もう…ニノったら…」
照れて、上手に鍵をつけることができない。