第15章 インディゴ scene3
24日が来た。
25日は生放送があるから、誕生日のお祝いはこの日になった。
ニノと潤は遠慮するよって来なかった。
そっか…
ちょっとだけ残念。
朝から智くんの家に行く。
「翔くん!入って!」
智くんの家に入ると、綺麗に掃除されてて。
スリッパまで、なんだかふわもこの可愛いやつだし…
リビングに入ると、テーブルにはたくさん箱が置いてあって。
「これ、皆からプレゼント!」
ニノや潤の分まで置いてあった。
「まじで…すげえ…」
「よかったね!翔くん」
智くんが俺の肩に腕を回して引き寄せた。
「うん…凄く、嬉しい…」
「ふふ…」
雅紀がキッチンから顔を覗かせる。
「もう…智、手伝ってよ」
「あ、俺も手伝う」
「いいよ!翔ちゃんは…」
「だって二人ともそっち行ったら、俺、淋しい…」
本気で言うと、二人は焦って俺を抱きしめた。
「ごめんごめん!じゃあ、ひとりずつな!」
そう言うと、雅紀はキッチンに戻った。
「智くん…?」
「おいで。翔くん」
腕を広げて、俺を改めて抱きしめてくれた。
「今日はたくさん愛してあげる」
耳元で囁かれて、鳥肌が立った。