第15章 インディゴ scene3
「でもさ、ほんっと翔ちゃんかわいいよね!」
「ほんっと、俺、昨日クラクラしたもん!」
ニノと潤が嬉しそうに言うと、智くんと雅紀がまんざらでもない顔をした。
「や、やめろよ!お前ら!」
そういったのに、4人は俺がいかに可愛いかって話で盛り上がった。
ヤメレ…
「もう…知らない…」
ブランケットを頭から被ると、ソファに横になった。
そのまま、疲れきっていた俺は眠ってしまったみたいで。
気がついたら雅紀の車の中に居た。
「あ、目が覚めた?」
智くんが俺を抱えてた。
「今から、翔くんのお家いくからね」
時間はまだ午前10時。
そのまま、安心して智くんの胸に顔を埋めた。
智くんから、独特の香りが漂ってくる。
安心する…この匂い…
「翔くん、寝ちゃいな…?」
俺のまぶたに手を当てて、目を閉じてくれる。
やっぱり…
好き…
俺は、この二人が堪らなく好きなんだ…
ニノや潤と肌を合わせて、はっきりとわかった。
本当にこの人達のことが、好きなんだな…
智くんのぬくもりに、心が凪いでいく。
ささくれだっていた心が、しっとりと潤っていくようだった。
「好きだよ…二人とも…」