第15章 インディゴ scene3
朝になって二人が帰ってきて。
惨状を目にして苦笑いされた。
ニノが俺の耳元で、囁く。
「ね。翔ちゃん、大丈夫だったでしょ?」
二人とも、わかってたみたいで。
俺のこと、嫌いになったわけじゃないって。
「ありがとうな…ニノ…」
「でも…」
「え?」
「本当に翔ちゃん可愛かったなあ…」
にやりと笑うと、俺の肩に腕を回した。
「今度、三人で楽しもうよ」
「えっ…」
「いいねえ…俺も翔くんとしたいな…」
潤も俺の腰に手を回す。
「翔くん、敏感なんだもん…ニノみたい…」
「えっ…」
「ばっ…ばかっ!潤!」
三人でじゃれてる間、智くんと雅紀は寝室を片付けていた。
シーツを洗濯機に放り込むと、皆でリビングに座り込んだ。
「ごめんな…迷惑かけて…」
「あと、翔ちゃんのことも可愛がってくれたんだってなあ…?」
ちょっとキレ気味に雅紀が言うと、ニノと潤は笑い出した。
「もう…自分たちのやったこと棚に上げて、嫉妬かよ!」
「だから…それは悪かったと思ってる」
完全に雅紀は開き直った。
「もう、翔ちゃんには触らせないからな!」
智くんも雅紀の横で頷いてる。