第15章 インディゴ scene3
潤が俺の後ろに座って、背中に密着して身体を支えてくれる。
その回された腕に、胸の飾りが触れた。
「あっ…」
『翔くん…?』
ニノが、身体を倒して俺の胸板にキスを始める。
「あ…いや…やめて…」
二人は無言で俺の身体に愛撫を始めた。
「あっ…だめ…お願い…」
『翔くん?どうしたの?』
智くんの声がだんだん焦りの色を帯びてくる。
『返事して!翔くん!』
「翔ちゃん…もっと聞かせてあげなよ…大野さんに…」
ニノが耳元で囁く。
その艶のある声に、耳元から鳥肌が立つ。
突然身体を倒されたと思うと、俺を潤が咥え込んだ。
「ああっ…潤っ…」
『潤…?潤の家にいるの!?』
「あんっ…やだぁっ…やめてっ…」
『翔くんっ!』
ニノが俺の唇をキスで塞ぐ。
「んっ…んんっ…」
『翔くん!お願い返事して!?』
「ほら…なんか言ってあげなよ…?」
ニノが俺の前にスマホを差し出す。
その時、潤が強く俺を吸い上げた。
「ああっ…だめっ…イっちゃうっ…」
「翔ちゃん、可愛い…」
ニノの唇がゆっくりと俺の身体を這う。
胸の先がその唇に包まれた瞬間。
飢えていた俺の身体は熱を吐き出した。