第15章 インディゴ scene3
「ああっ…いっあっ…」
びくびくと、潤の口の中で震える。
久しぶりに吐き出した熱の名残でいつまでも身体が熱い。
「翔くん…凄い…たくさん出たね…」
潤が口の端を拭きながら、起き上がる。
「いや…飲んだの…?」
「飲んだよ…美味しかったよ?」
「ばかっ…」
「ふふ…翔ちゃん、かわいいの…」
ニノが俺を抱きしめて、髪にキスする。
「凄く可愛い…」
ぎゅっと俺を抱きしめると、スマホを取り上げた。
「ね、大野さん…翔ちゃんを俺達にちょうだいよ?」
『んだと…?』
智くんの声が、低い。
「もう、翔ちゃんかわいがるのやめたんでしょ?なら、俺達が可愛がるから」
『ざけんな』
「翔ちゃんがここまでなってるのに、放っといたのどこの誰よ?」
智くんが黙りこむ。
「そういうことだから、もう翔くんは俺達の恋人だから。さわんないでね?リーダー」
潤が一気に言うと、ニノがスマホの通話を切った。
「あ…」
俺の顔をみると、ふたりはニッコリ笑った。
「大丈夫だよ?翔ちゃん」
「安心してね。翔くん」
二人でぎゅっと俺を抱きしめてくれた。