第15章 インディゴ scene3
二人の手が、俺の身体を這う。
その刺激に、どんどん身体の熱が上がっていく。
「あ…あ…お願い…」
二人の手の動きが止まった。
「抱いて…」
ニノは黙って俺を抱き上げた。
ぎゅうっと抱きしめると、俺の服を脱がせた。
顕になった肌に、潤の唇が吸い付く。
「んぁっ…」
何かが壊れた。
声が止めどなく漏れる。
喘ぎながら、二人にされてることに身体が敏感に反応していく。
「んっ…あっ…いい…キモチイイ…」
ニノと潤の温かい肌が俺の身体に密着する。
その時、俺のスマホが鳴っているのが聞こえた。
「翔ちゃん…出る?」
ニノが荒い息を吐きながら、聞いてくる。
「いや…」
「翔くん…だめだよ…?」
潤が立ちあがって部屋を出て行く。
こんな時間に鳴るなんて、あの二人しかいない。
だから出たくないのに…
潤が、まだ鳴動しているスマホを俺に差し出す。
「出な?」
ニノがスマホを受け取った。
勝手に画面をスワイプした。
スピーカーにすると、俺の前に突き出した。
「ほら…ちゃんと喋って?」
『翔くん…?』
智くんの声が聞こえる。
『家に…居ないの…?』