第15章 インディゴ scene3
「ねえ、智くん」
「ん?」
楽屋のソファに沈み込むように座っている智くんの横に腰掛けた。
「今日…俺の家、来ない?」
「あ…ごめん。今日は…」
「え…今日もだめなの…?」
「ごめんね?翔くん…」
申し訳なさそうにしてる顔は、何か隠してる。
「なんだよ…この前から…」
「翔くん?」
「何か俺に隠してるだろ」
「えっ…そんなことないよ?」
あからさまにうろたえてる。
智くん、嘘が下手なんだよ…
「もういいよ…」
「えっ…翔くん?」
「もう、俺と会いたくないんだろ?」
「ち、ちがうよ!」
「じゃあなんで俺のこと抱いてくれないんだよ!?」
「…あのー…」
向かいのソファに座る、ニノと潤が割り込んでくる。
「ここ…楽屋…」
「あ…」
思わず熱くなってしまった。
恥ずかしくなって楽屋を飛び出した。
「翔くんっ!」
智くんが後を追ってくる。
楽屋の外に出ると、俺の腕を捕まえた。
「ごめん…今日、行くから…」
「いいよ…こなくて」
「翔くん!」
「もう、俺のこと飽きたんだろ?」
睨みつけると、真っ直ぐな目で見つめ返された。
「…そんなわけ無いだろ…?」