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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第1章 しあわせはここにある-parallel-


バタバタと足音がする。


すごい人数が集まってきたのがわかった。


俺はでも殴られて動けない。


もうどうでもいいとすら思ってた。


丸裸で、汚いものにまみれて。


こんな姿、きっと誰も目にはいらないだろうって思った。


汚いから。


先輩たちの叫び声と、何かを殴る音が聞こえる。


俺はそんな騒然とした中、取り残されたように床に転がってた。


誰も、俺のこと見るな。


このまま放っておいてくれ。


もう、疲れた。


目を閉じて、音をずっと聞いていた。


バタバタと大人数の足音が遠ざかっていく。


しばらく静寂に包まれた。


誰かが俺の傍に立った。


でも動かない。


「大野さ…」


声が聞こえた。


見上げたら、ニノが立ってた。


蒼白な顔を俺に向けてた。


涙が一筋、頬を流れていった。


それを見た瞬間、一気に正気に戻った。


「やっ…」


俺は顔を隠した。


「やだっ…見るなーっ」


身体を丸めて、床に蹲る。


もう消えたかった。






……死にたかった
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