第13章 インディゴ scene2
ちょっとしたカルチャーショックを受けた気分だった…
女装一つで、こんなに雰囲気が変わるんだ…
呆然とした気分で、手を拭いた。
智くんと雅紀はベッドに倒れこんでる。
「明日…大丈夫…?」
そう声を掛けると、ふたりとも親指を立てた。
「あ、そ…」
「翔くん…おいで…」
智くんに抱き寄せられて、そのまま抱っこされた。
「翔ちゃん足りたの…?」
とろとろの表情の雅紀に聞かれた。
「た、足りた」
「嘘つけ」
智くんがスカートの中に手を入れた。
「こんなになって…何が足りただって?」
「むっ…無理だよ…これ以上…」
「大丈夫大丈夫…ほら、雅紀のお口
空いてるから…」
「そういう問題じゃないでしょうがあああ!」
翌朝、起きるときは一苦労で。
智くんも雅紀もなかなか起きなくて。
なんとか叩きだして、3人で家を出た。
「もー…だから最後のはやめようって言ったのに…」
「いいだろ…明日はコンサート休みなんだし」
「コンサート休みでも、普通に仕事あるでしょうが!」
「ごめんてぇ…ね?翔ちゃん?」
ちゅっとキスされて、また昨夜のこと思い出した。
「ば、ばかっ…」