第13章 インディゴ scene2
「翔さんどうしたの…」
ニノが俺の肩を抱く。
「うう…」
また涙が新たに噴き出す。
ティッシュ…ニノに見られた…
「そんなに泣いちゃ、目腫れるでしょ?」
「ご、ごめ…」
「そんなにショックだったの?」
「う…う…」
「ごめんね…だって、あまりにも翔さんエロい顔してたから…」
「ニノ~…」
ぎゅっとニノに抱きついた。
「え?」
「俺、自分でどんな顔してたのか…わかんない…」
ふぅっとニノが溜息をつく。
「相葉さん。あんたね…」
「俺のせいかな…ごめんね…?」
「ちがう~…雅紀のせいじゃない…」
「もう…翔さん…鼻水…」
ティッシュで鼻を拭かれる。
「うぇぇぇぇ…」
「あーあ…止まんないね…こりゃ…」
ニノの胸の中で、散々泣いた。
ニノはずっと俺のこと抱きしめてくれて。
「翔さん…ちっとも恥ずかしいことじゃないからね…?大丈夫だよ?」
そう、俺に言ってくれた。
「ニノぉ…」
「はいはい。鼻水拭こうね?」
「俺…出番なしかよ…」
雅紀のふてくされた声が聞こえた。
そのうち、スタッフさんが雅紀を呼びに来て。
楽屋にはニノとふたりきりになった。