第13章 インディゴ scene2
翌日。
挨拶して通り過ぎる人、通り過ぎる人が俺の顔を二度見する。
おかしいな。
普通通りの顔してるはずなんだけどな…
頬を叩きながら、楽屋に入るとニノがぎょっとした顔をした。
「ちょっ…ちょ、翔さん!」
慌てて駆け寄ってきてソファに座らせられた。
「なんて顔してんの!」
「え…?どんな顔してんの?俺…」
ニノが手鏡を差し出してくれて、見たけど自分じゃ全然わからない。
「どんな顔?」
ニノに聞いてみたら、ニノは真っ赤になってる。
「はぁ…だめだこりゃ…」
そこに智くんがはいってくる。
「おはよー」
「あっ…大野さんっ!あんたでしょ!」
「え?なにが?」
「みてよ!翔さんのこの顔!」
智くんが俺の顔をまじまじとみる。
「あ、やば」
「でしょ?責任とりなさいよ!」
「や、俺、なんもしてないって!」
「じゃあなんで翔さんこんな顔してんのよ!」
「しらねーよ!」
「ちょ、ちょ…ね、なんなの?二人とも…俺、どんな顔してんの?」
「「エロい顔!」」
「え…」
「え、じゃないわよ…自覚ナシかよ…」