第13章 インディゴ scene2
そのままそっとベッドに横たえられて。
雅紀の顔が近づいてきて、キスされた。
「雅紀…?」
「ん…?」
「ぐりぐりだけだよ?今日…」
「わかってるよ…」
その間にも、雅紀の唇は俺の全身にキスを落としていく。
「ふふ…翔ちゃんの身体、綺麗…」
「なにいってんの…」
「じゃないと、こうならないよ?」
雅紀が俺の手を自分の股間へ導いた。
「あ…」
「ね?」
「うん…」
俺に、欲情してくれてるんだ…
不思議だな…
胸もお尻も肉がついてないのに…
男なのに…
なんでだろ。
そっと雅紀の胸板に手を這わせる。
褐色の肌はすべすべで…
肩にキスすると、雅紀が俺の顔を覗き込む。
「どうしたの…?」
「翔ちゃん、積極的になってきたね…」
「そ、そう…?」
かーっと赤くなった。
「嬉しいな…」
雅紀の笑顔を見ていたら、だんだん下半身に血が集まって。
「あ…翔ちゃん…」
ぎゅっと雅紀に握りこまれた。
「あっ…」
「そんな色っぽい声だして…おかしくなっちゃうよ…」
「だ、だってぇ…」
「も、知らないよ?」