第13章 インディゴ scene2
福岡から帰って、生放送を終えた。
いつもどおり、メールが来てる。
二人にそれぞれ返信すると、すぐにまた返信がきた。
いつもはこないからびっくりしてメールを開けると、智くんからだった。
家で待ってるからって。
嬉しくなって…
反省会の最中も、そわそわして。
終わったら速攻楽屋に戻って、家に向かった。
鍵を開けて家に入ったら、智くんがビール飲んでて。
「あ、お疲れ。翔くん」
「ん…どうしたの?今日オフだったっけ」
「うん。仕事なの、ニノと翔くんだけだよ」
そう笑った。
「どうしたの?わざわざ…」
「ん?会いたくなったから来たんだよ?」
「え…?」
「おいで」
そっと抱き寄せられて、顔が赤くなった。
智くんは、いつもは口下手なのに…
こういうときだけ、すらすら言葉がでてくる。
しかも、俺の欲しい言葉…
言ってくれる…
ちゅっと音を立てて、智くんがキスをくれる。
目を覗き込んで、いたずらっぽく笑う。
「今日はね…」
「うん?」
「雅紀の誕生日プレゼントの準備もするの」
「……」
「忘れたの?」
「あっ」
「さ、脱いでね?」
「まっ…まっ…まってぇ…!」