第13章 インディゴ scene2
翌朝起きてみると、すっかり智くんの熱は下がっていた。
ニノと松潤が部屋にたずねてきて、智くんの体調を確認する。
「大丈夫そうだね」
「よかったよ。ちゃんと下がって」
「うん。ありがとうな」
「そっちも大丈夫なの?」
雅紀が二人に声を掛ける。
「なにが?」
「昨日はだってシャワー室の続き…」
「「わあああああああ!!!」」
「え?なんのことだよ?」
智くんが追い打ちを掛ける。
「なっ…なんでもないっ…」
ニノが慌てて潤の手を引いて部屋を出ていこうとする。
「あ、潤。これ…」
雅紀がカバンからなにか取り出した。
投げて渡すと、潤の顔が真っ赤になった。
「ばっ…ばかっ!」
今度は潤がニノの手を引いて部屋を出て行った。
「なにあげたの?雅紀」
「ん?痔の薬」
その時、また部屋のドアが開いた。
「ねえっ…まさかとは思うけど、相葉さんも?」
ニノがすごい勢いで駆け込んでくる。
「え…?何が?」
「相葉さんもこの二人と付き合ってんの?」
「え…?知らなかったの?」
「しらねーよ!そういうことは早く言ってくれよ!」