第13章 インディゴ scene2
福岡初日。
今日もなんとか無事に公演を終えることができた。
リハは押したけど、大したトラブルにもならず。
まあ…シャワー室でのトラブルはあったけどね。
あの二人が付き合いだしたのは、なんとなく知ってたけど…
まさかこんなとこで…盛るとは…
雅紀が身体を洗い流してる間に、あの二人は出て行った。
「うわー…まじかよ…」
「どうしたの?翔ちゃん」
「いきなりおっぱじめるんだもん…」
「まじで?聞いちゃったの?」
「んー…なんかニノがどSだった…」
「え?ええっ?どS?」
「なんか…びっくりした…」
「へえ~…」
ちらっと雅紀が俺を見た。
「…なんだよ?」
「だから、勃ってるんだ」
「えっ…?」
慌てて前を隠した。
でも雅紀はすぐにその手を外してしまう。
「俺らも…おっぱじめようか…」
「え…待って…」
突然、雅紀に唇を奪われる。
「んんっ…」
シャワーの音に隠れて、雅紀が俺の唇を貪る音が響く。
雅紀の唇、熱い…
「ん…ぁ…雅紀ぃ…」
「翔ちゃん、かわいいよ…」
「ん…雅紀は…かっこいいよ…?」
雅紀が照れた。