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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第13章 インディゴ scene2


そっと、足音を忍ばせて出ようとした時、シャワー室の扉が開いて、誰か入ってきた。


となりはぴたっと静かになった。


「あれー?誰かもう入ってんの?」


雅紀の声だった。


「ん!ああ!相葉さん?入ってるよ!」


「あれ?荷物3人分あるのに…2つしか塞がってないってことは…」


「えっ!?」


ニノの驚く声が聞こえてくる。


やめろ…雅紀…


「俺も一緒に入るー!」


ばさっと隣を開ける音がした。


「あ…こりゃ…失礼…」


どんな格好で居たのか知らないけど、雅紀はすぐカーテンを閉じた。


「じゃあ、こっちは…」


半分開いてるカーテンの中を覗き込む。


しーっと口に手を当てた。


「ん?」


だからしーっだって!


「あ、ああ…誰もいないや…勘違いだったかな?」


といいながら、雅紀は俺のスペースに入ってきた。


「あ、ほんと?誰もいなかった?」


ニノのほっとした声が聞こえた。


「うん。誰もいないわ」


雅紀がシャワーの水栓を捻った。


「じゃあお二人サン、ごゆっくりー」


そう声をかけて、お湯を浴び始めた。


折角タオルで身体を拭いたのに…


俺、びしょびしょ…

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