第10章 チャイニーズ・ローズ
そのまま部屋にあがって、リビングでソファに座らされた。
「潤…キスしていい…?」
「翔くん…」
照れたように笑うと、翔くんが不器用にキスをした。
「ぷっ…」
「な、なんだよ…笑うなよ…」
「だって…翔くん…」
「…いつもベッドの上だからな…」
そういうと、強引に俺を押し倒した。
「こっちのほうが、自然か…?」
「翔くん…」
「も…笑うな」
拗ねた顔で、俺に覆いかぶさるとぎゅうっと抱きしめてくれた。
「翔…くん…」
「俺が…守るから…」
「う…ん…」
「もう、心配するな…」
そっと、翔くんが顔を上げるとまたキスが落ちてきて。
そのキスが全身に落ちるのに、時間はかからなかった。
リビングのソファは、とっても柔らかで。
俺たち二人の身体を包み込んでくれた。
翔くんが俺の中に入って、動き出しても柔らかく受け止めてくれた。
「翔くん…すき…」
返事がないとわかっていても、伝えずに居られなかった。
「潤……綺麗だ…」
頬を滑るように翔くんの掌が、撫でていく。
「…俺の…」
「あっ…翔っ…」
「潤…」
思い切り突き上げられて、気を失いそうになる。