第10章 チャイニーズ・ローズ
マンションの鍵を開けて、中に入る。
ドキドキして、前に進めない。
不意にあの扉が開いて、翔くんが出てきた。
俺の手を掴むと、バスルームへ引っ張っていく。
強引に俺の服を脱がせると、自分も脱ぎ捨てた。
「入れよ…」
囁きかけるように言うと、俺の背中を押した。
充分に温まった浴室で、翔くんは俺を嬲った。
達しそうになると、微笑んで手を外す。
「あ…もう…お願い…翔くん…」
「だめだ…我慢しろよ…」
「じゃあ…翔くんを触らせて…」
「勝手にしろよ…」
翔くんの前に跪く。
なんのためらいもなく、翔くんを口のなかに含ませた。
びくっと翔くんの身体が震えるのが嬉しかった。
そのまま翔くんを味わっていると、どんどん雫が溢れてきて。
感じてるのが嬉しくて。
「飲ませて…」
そう言うと、にやりと笑って目を閉じた。
いやらしい音を立てながらしゃぶっていると、翔くんの身体が大きく震えて。
俺の口の中に、広がった。
嬉しい…
翔くん…
「飲めよ…全部…」
ぐいっと前髪を掴まれて、上をむかされる。
翔くんが俺の顔を、喉元をじっとみてる。
ごくん、と飲むと…満足気に微笑んで、キスをくれた。