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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第10章 チャイニーズ・ローズ


そのままどこに行くのかと思っていたら、知らないマンションに連れていかれた。


「どこだよ…ここ…」


翔くんは無言で降りて行くと、助手席のドアを開けた。


「降りろ」


有無を言わさない響き。


それでも動けないでいると、腕を取られて強引に降ろされた。


「だからっ…何なんだよっ!」


「こい」


翔くんが振り返りもしないで歩いて行く。


俺の荷物も持って行ってしまったから、ついていくしかなかった。


「翔くん…ここ、どこだよ…」


「さあね…」


最上階のフロアにつくと、一つしかないドアの鍵を取り出した。


鍵を開けてドアを開くと、俺の顔を見た。


うっすら笑ってる…


また動けないでいると、腕を掴まれて、中に放り投げられた。


玄関にうずくまっていると、翔くんが後ろ手に鍵をかけた。


そのまま俺の上にのしかかってくる。


「ちょっ…待てよっ…何するんだよっ…」


「なにって…セックス」


「え…?」


「いいだろ…させろよ」


「ちょっ…待ってっ…」


もがいたけど、翔くんに殴られたお腹が痛くて、力が入らなかった。


「じっとしてないと…酷いことになるぞ…?」
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