第9章 きみどり scene4
「あれ?翔さんは?」
「あ、ニノ。お疲れ」
こっちもにやにやして俺を迎える。
恥ずかしい…
「今、お風呂行ってるよ」
「ふーん…」
「で、どうだった?」
「え?なにが?」
「だーりんとえっちしたんじゃないの?」
「だっ…ダーリンって…」
にやにやしながらゴミ箱の物を、袋に詰めてる。
「ま、まあね…でもね、あれは翔さんのせいなんだよ?」
「えっ?何かしたの?うちの…」
「そうだよ…オタクの暴君がね…」
俺はさっき潤に話したことを、また話した。
俺の計画のことも。
「ああ…そりゃ…悪いことしたね…」
相葉さんがしゅんとしちゃった。
「だからね。協力してよ?」
「うん。わかった」
爽快な笑顔で承諾してくれた。
これで準備完了。
夜になってもまだ智は起きてこなかった。
潤と相葉さんが夜食の準備を始める頃、翔さんがソファでうたた寝を始めた。
「ちょっと、翔さん。寝るなら寝室いきなよ」
声を掛けると、起きるんだけど、またそのまま眠る。
ばたんと頭を支えていた腕が落ちたら、計画開始。
みてろよ…櫻井翔…