第9章 きみどり scene4
風呂から上がると、智の顔がトロンとして。
眠りそうだった。
潤に借りた服を着て、リビングにいくと翔さんに客間を借りた。
智にもスエットを借りて着せると、そのままベッドに沈み込んでいった。
寝顔を見ながら、どうやって翔さんに仕返ししようか頭を巡らせた。
「ふ…にゃ…」
智が寝返りをうつ。
なんだそれ…かわいい…
頬を撫でていると、愛おしさが湧き上がってきて。
髪にキスすると立ちあがった。
翔さんの寝室に引き返すと、片付けを始めた。
こんなん、とてもじゃないけど他人に片付けさせるなんてできない…
ある程度片付けて、シーツを引っ剥がして、リビングに持って行った。
「これ…あの…洗濯…」
「あ、洗面所持って行って~」
潤がキッチンから顔を出した。
「わかった。洗濯機、入れておけばいい?」
「うん。スイッチ入れといて?」
「わかった」
洗面所に行って、シーツをぶちこんできたら、キッチンへ行った。
「あ、ニノ…お疲れ」
潤がにやにやしながら、こちらを見た。
あ~…もう、バレバレですよね…
そりゃあ、ね…
あんなケモノみたいな声だしてたらね…
わかるよね…