第9章 きみどり scene4
かずが、オスになった…
荒い息をつきながら、俺にのしかかってる。
身体が熱くて、たまらない。
かずの触れているところから、熱が溜まって、身体が焼けるよう。
「かずっ…ああっ…」
かずがそこに触れると、身体が勝手に跳ね上がった。
「智…好きだよ…」
手を動かしながら、俺の身体のいたるところにキスを散らす。
そこからまた快感が溜まる。
ゾクゾクが止らない。
「キス…して…」
唇が淋しくて。
かずが起き上がって、噛みつくようなキスをくれる。
「あ…んっ…かずっ…」
苦しくて、唇をずらすけど離して貰えなくて。
「智…好きだよ…」
ささやきながら、俺の舌を吸い上げて。
また俺の腰に熱い塊が降りてきて。
「だ…め…出ちゃう…」
「出して…何回でも見たい…」
かずの頬に汗が伝って。
ぽとりと俺に落ちてきた。
今まで見たこともない…
こんな男っぽいかず…
なんだか知らない人みたくて、ちょっと怖くなった。
「智…?」
俺の涙を拭うと、優しく髪をなでてくれた。
「どうしたの…?」
ちゅっとこめかみにキスすると、俺の顔を覗きこむ。