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カラフルⅡ【気象系BL小説】

第9章 きみどり scene4


ぽん、と智をベッドに投げ出した。


「ニノ。そこに色々入ってるから使って」


翔さんが棚を指差した。


え…いや、なんか…生生しいんですけど…


ここ、相葉さんと潤といっつも使ってるの…?


暖房のスイッチを入れると、翔さんはさわやかな笑いを残して、寝室のドアを閉めた。


「智…」


智を見ると、腕で顔を隠して泣いている。


「ごめん…かず…俺…」


「いいの…ね?きにしないの」


そっと智に覆いかぶさった。


「今日だけ、いいよ?」


「でも…約束…」


ほんと、妙なところ頑固なんだから…


こんな状態になるまで、我慢してたなんて…


「ごめんね…智。こんなに我慢させてたなんて、思わなかった…」


「でも…かずがまた、痛くなっちゃう…」


「大丈夫だから…ね?」


なんだかぷるぷる震えて…


かわいい…


「智…」


ちゅっとキスすると、智の身体がぶるっと震えて。


涙目で見上げて来るから、なんだか変な気分になってきて…


ぐいっと急に抱き寄せられた。


「かず…すき…」


小さな声で、耳元で囁かれた。


「…気持よくして…?」


何かが切れる音がした。

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