第9章 きみどり scene4
ふらっと智が立ちあがった。
前かがみになって、歩いて行こうとする。
「ちょっ…なんだよっそれっ!」
肩を掴んで、振り返らせた。
「あっ…」
智がまた、床に蹲った。
「ちょっと…やっぱり具合悪いんだろ…?無理するなよっ」
抱き起こそうとしたら、肩を掴まれた。
いきなり、がぶりと噛まれた。
「いっ…」
「かず…だめだよ…離れて…?」
「え…?」
「俺、約束破っちゃう…」
見ると、泣きそうな顔して、もじもじしてる。
「智…もしかして…」
「身体…熱い…かずが欲しくてしょうがない…」
「智…」
智の手が、俺の手を掴んだ。
そっと、自分の股間に導くと、熱くなったモノに触れさせた。
「あ…くっ…」
いきなり、硬さを増してびっくりした。
「どうしちゃったのよ…あなた…」
「わかんない…急に…こんなになった…」
はぁはぁ喘いで、今にも出しそう…
どうしよ…
「舐めてあげるから…脱ぎな…?」
そう言うと、真っ赤な顔をしながらズボンを脱いだ。
「ごめん…かず…」
「いいの…キニシナイの…」
きゅっと握ると、そっと口に智を含んだ。