• テキストサイズ

カラフルⅡ【気象系BL小説】

第9章 きみどり scene4


それぞれプレゼントはあげてたから、なんだか知らないけど余興をプレゼントって事になって。


翔さんはヘンなカードマジックするし、相葉さんは擬音クイズするし、潤は縄を結びだすし。


誰一人上手くできてない余興に、爆笑した。


「次、ニノだよ」


そう言われても…


カードマジックしようとしたら、翔さんに睨まれるし。


考えこんで、歌を歌うことにした。


ちょうど、翔さんが練習してるピアノがリビングにあった。


「じゃあ…歌、うたうよ。智、何がいい?」


「えっ…いいの?マジで?」


「いいよ。それしかできないし…」


智はうんうん考えて、考えた挙句、絞りだすように言った。


「風見鶏が聴きたい」


「えっ」


「前に、かずのラジオで聴いたの。また聴きたい」


「え…あんなのでいいの…?」


翔さんが微笑んで、立ちあがった。


「どうぞ、ニノ」


蓋を開けてくれた。


じゃあ、とイスに座って鍵盤に指をかける。


「いいぞ~ニノ!」


お酒が入ってるから、野次も入るし…


智が立ち上がって、俺のすぐ傍に立った。


苦笑いしながら、演奏を始めた。


すうっと息を吸うと、そっと歌い始めた。
/ 1015ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp