第9章 きみどり scene4
トイレの個室で、かずとたくさんちゅーしたら元気がでた。
ほんと、俺、考えなしで…
かずとセックスできるのが嬉しくて…
いけないとは思いながらも、止めることができなくて。
でも、かずの身体のこと考えたら、こんなのいけない。
やめなきゃ…
だから暫く我慢しよう。
それがかずのためだし。
ぎゅっとかずを抱きしめたら、ほんわか心が温かくなった。
「ん。その顔。いい顔だよ。智」
かずが褒めてくれた。
天にも昇る心地で、スタジオに戻った。
かずが、俺の腕に手をかけて歩きづらそうにしてる。
ゆっくりと歩いて、席に付かせた。
客席からきゃーって悲鳴が聞こえる。
ん?なんだ?
「智くん…顔が…」
「へ?」
翔ちゃんが俺の顔をもみもみする。
「にやけすぎ」
相葉ちゃんも潤も俺の顔をみて噴き出した。
「リーダー、わかりやすっ」
翔ちゃんがもみもみし終わると、また客席からきゃーっと声が聴こえて。
振り向いたら、相葉ちゃんと潤がかずの腰に手を回してマッサージしてた。
「あっ…触るなよっ…」
言ってみたけど、時既に遅し。
「ああ~…効くわ~…」
かずがおっさんみたいな声だしてた…