第9章 きみどり scene4
その日は、みんなでかずをフォローして。
なんとか収録は終わった。
帰り際、翔ちゃんが俺のところに来て、釘を刺していった。
「今度から気をつけてよ?」
「わかってる。ごめん」
なんで翔ちゃんにはわかっちゃうんだろうなあ…
えっちのしすぎだって…
翔ちゃんは俺の耳元に口を寄せた。
「俺だって、収録の前の日は我慢するんだから…」
「えっ…」
「休みの前の日なら、腰が立たなくなるまでやっていいから」
「ばっ…」
くすくす笑いながら翔ちゃんが背中を向けた。
「あ、そうそう」
いたずらっぽく笑った。
「大阪から帰ったら、智くんの誕生日パーティーしようね?」
「え?」
こんなこと、今まで言われたことなんてなくて…
「なんで?」
「だって…智くんとニノが付き合ったら、嵐はめでたく全員カップルだよ?雅紀と潤もよろこんでるんだから」
お祝いだよ、そう言って翔ちゃんは離れていった。
雅紀と潤と翔ちゃんは、もうずっと3人で付き合ってて。
翔ちゃんが雅紀と潤をいつも…
なんか、リアルな想像をしてしまった…
とにかく、大阪から帰ってきたオフの日、俺達はパーティーをすることになった。