第1章 しあわせはここにある-parallel-
ベッドの上で、大野さんは半身を起こしていた。
まるで女の子みたいに、腰を捩って両手をベッドについて。
こちらをみていた。
堪らなくなった。
いくら男たちをイかせるためとはいえ、ここまで大野さんの身体は変えられてしまったのか。
「か…ず…」
違うのかもしれない。
この人の天性なのかもしれない。
魔性。
それが今回の事件を生み出したのかもしれない。
美しい身体に触れる。
びくりと震える。
俺を見上げる目は、妖しい。
「すぐちょうだい…」
俺は大野さんを押し倒すと、首筋を舐めた。
乳首を舐めながら、ワセリンを指にたっぷり取った。
そのまま大野さんの足の間に手を滑らせて、後ろに触れる。
「んっ…」
ずぶりと指が入っていった。
思ったよりもスムーズに入っていく。
「もう…大丈夫だから…」
言われるまま、欲望に勝てなくて俺は痛いくらい勃ってる俺を充てがった。
あてただけで大野さんは身体を捩った。
「んんっ…はぁっ…かず…」
「大野さん…智…?」
「うん…?」
「全部ちょうだいね…?」
「う…ん…」
俺の身体に歓喜が走っていった。