第8章 インディゴ scene1
「雅紀は優しいから…大丈夫…」
何度も唇で涙を拭いながら、智くんを安心させた。
「ん…翔くん…キスして…」
潤んだ目で見上げてくるから、そっと唇に触れた。
「もっと…」
ねだられて、また身体が熱くなる。
舌で唇をなぞる。
智くんの舌が出てきて、もっと欲しいと絡みつく。
雅紀の舌も割り込んできて、三人で舌を絡めた。
「智…きもちよくなって…」
「ま、さ…」
唇を塞いで、智くんのキモチイイを飲み込んだ。
そのまま、首筋に顔を埋める。
きゅっと吸い上げたら、赤い痕がついて。
俺のもの。
そう思ったら、全身に鳥肌が立って。
雅紀が俺の頭に手を回して引き寄せた。
「雅紀…」
「翔ちゃんのもちょうだい…?」
唾液で濡れた唇を寄せてきた。
「ん…」
息をすう暇がない。
雅紀の舌に翻弄されていたら、身体の下にいる智くんが身じろいだ。
「俺にも…ちょうだいよ…」
「ん…ごめんね…智…」
雅紀が智くんの唇に触れている間、智くんの手を取った。
自分のソコに導くと、手で握りこんだ。
そのまま自分で手を動かし始めたら、汗が噴き出すくらい気持ちよくて…
止められない。
雅紀と智くんの出す水音が鼓膜を刺激した。