第8章 インディゴ scene1
「あ…やだぁっ…」
智くんの手が、雅紀の腕を掴むけど、止めることはできなくて。
「ふふ…翔ちゃん、キモチイイんじゃない…?」
いたずらするような顔で、ほほ笑み掛けてくる。
「う…ん…やば…」
智くんは俺をギュウギュウに締めあげてて。
限界がきそうだった。
「俺…イっちゃうよ…」
智くんが嬉しそうに俺を見上げた。
「イって…?翔…嬉しい…」
荒い息の隙間から、可愛いことを言うから、ますますイきそうになって…
「あ…ちょ、まって…」
落ち着こうとしたけど、智くんのなかは蠢いてて。
だめだ…
「智…ごめん…」
額に浮かぶ汗を拭うと、一気に突き上げた。
「ああっ…翔っ…」
声が掠れて、身体を反らしても止まることができなくて。
「あっ…くっ…あ…智っ…気持ちいいっ…」
「あっ…あぁ…翔っ…もっと、気持ちよくなってぇっ…」
雅紀に扱かれながら、俺に向かって手を伸ばして、泣いてる。
愛おしくて、堪らない。
「もっと奥に挿れたい…」
「来て…」
智くんの手を握ると、ぎゅっと掴んで離さない。
「いくよ…」
腰をひくと、思いっきり奥にぶちこんだ。